MESSAGE

50th Message

2019年9月22日、弊社は創立50周年を迎えることとなりました。これもひとえに、当社を支えてくださった関係者の皆様、当社の商品をご愛用いただいたお客様のおかげと、心より厚く御礼申し上げます。1969年の創立以来掲げてきた社是「相互信頼のもと、豊かな人間性と服飾文化を創造する」の精神を忘れることなく、当社の商品・サービスを通じて「新しい楽しさ」をお客様へお届けできるよう、これからも社員全員で取り組んでまいります。どうぞ今後ともご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

商品に対する熱い思いをずっと

50年前、現会長がなにもないところから卸売業としてスタートしたサンマリノが、現在約180社のお得意先様に商品を販売していただき、お客様からの多様なご意見をおうかがいできることは、本当に大きな財産です。これからも大切に続けてまいります。

50年の間にアパレル業界は大きく変わりました。ファッションやライフスタイルに関する情報があふれ、選択肢こそ増えていますが、逆に選ばれるのは知名度が高いブランドか、ファンから熱狂的な支持を受けているブランドかの二つに大きく分かれてきているように感じます。

そんな中、サンマリノはどんなポジションで勝負するのか、どう生き残ってくのか。そして、お客様から強い支持をいただくために、どんな商品やサービスを提供していくのか。それを常に考えています。

「ワクワクする」「気持ちが高ぶる」「着ているといいことありそう」。そんな気持ちこそ、お客様が「服を買いたい」と思う原点です。その原点を忘れることなく、生活の中で楽しみや喜びを感じていただける商品づくりをすることが必要です。

そのためにはまず、私たち自身が自社商品に対する熱い思いを持っていなければダメです。お客様が多くの情報を持ち、いろいろな楽しみ方を知っている時代に、商品やサービスにこめた熱い思いがなくては、決してお客様の心に響くことはないでしょう。

これからどう変わっていけるか

50周年は一つの節目ではありますが、50年続いてきたからこそ、時代が変わっても変わらずに大切にしていく部分と、時代の変化にとことん対応する部分との両立が大事だとも感じています。

まず、10年前を振り返って今と変わらず求められていることは大切にします。それは、スピード感のある企画と気持ちのよいサービスではないかと思います。「サンマリノには今ほしいものがある」「サンマリノの社員は対応がよい」「サンマリノの店に行ったら気持ちよく買い物ができた」。そんな風に言っていただけるよう、努力を続けていきます。

もちろん、変わることも大切にします。どんな変化が起こるか誰も予測できない時代。そんな時代だからこそ、変わるために新しい仕事にチャレンジする人の背中を押し、もし失敗してもそれを失敗ではなく経験だと思えるような風土を社内につくりたいです。自信なさげに出してきた提案も否定せずに耳を傾ける。また、商品やサービスをより良くするためなら先輩・後輩といった立場に関係なく、遠慮なく議論することで、お互いに成長していけたらと思います。

そして、サンマリノでは変化そのものを前向きに楽しめる人たちが、生き生きと活躍している。そんな会社になれたら最高です。

過去の限られた成功パターンに捉われず、サンマリノの強みである「ブランド」「アイテム」「販売先」の組み合わせで、いろいろな可能性を生みだしていきたいと思います。常にお客様や世の中の方を向き、多様なブランド、新しい商品、新しい売り方にチャレンジしてまいります。そして近い将来、「世界のサンマリノ」といわれるような存在感のあるアパレルメーカーを、社員全員の力でつくっていきたいと思います。

どうぞ今後とも変わらぬ力強いご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

株式会社サンマリノ 代表取締役社長 中森 英典の写真

株式会社サンマリノ
代表取締役社長 中森 英典