BE ONE BLOG

2019.10.4

未来を憂い声をあげる若者たち

 ここ最近の世界のいろいろな動きをみていて、はっきりとわかりました。これから21世紀を生きていく世界の若者たちは、自分たちの未来に対して声をあげ、行動する人たちなのだと。
 
 Z世代といわれる、1990年代後半から2000年あたりに生まれた人たち。彼らの中には、気候や環境の変化があまりに大きいので、自分たちが生きられる未来がこの地球上からなくなってしまうかもしれないという不安を感じている人たちがいます。
 
 何をそんな大げさな、という人もいるかと思います。しかし、これから長い人生を生きていく若者の中に、人間という生き物として本能的に「このままじゃマズい」「死に絶えてしまうかもしれない」と感じている人たちがいるということです。なので彼らは団結し、声を上げ始めました。確かに、私のような50年近く生きてきた分別盛りの人間でも、「さすがにこの暑さヤバくないか?」と感じることが多々あります。
 
 最近大きく報道されているデンマークの高校生、グレタ・トゥンベリさん。彼女が一人で始めた訴えが、大きく世界へと広がった「グローバル気候マーチ」。9月20日には日本でも行われました。そして、2018年にロンドンで始まった「Extinction Rebellion(絶滅への反逆)」とうのもヨーロッパでは大きな動きになりつつあるそうです。
 
 今週は、アル・ゴアさんが立ち上げた “The Climate Reality Project”というのが東京で開催されました。このプロジェクトは、気候変動がもたらす危機に向け、世界中のあらゆる人が行動を起こすことを目指して様々な活動を世界各地で展開しているとのこと。私のまわりでも、外資系コーヒーチェーンの社員の方や若手の起業家の方が参加されてました。
 
 また、環境問題とは異なりますが、拡大している香港でのデモは、香港のアイデンティティである自由を自分たちの未来から奪わないでほしい、という若者たちの声が集まった結果だと、参加者たちは語っています。自由のない香港は私たちの未来ではない、ということなのだそうです。
 
 確かに生きて行ける場所がなくしては、夢も未来もないでしょう。あれしたい、これしたい、はもちろんあるけど、まずは生き延びられる環境にしないと何もできんわ、と。
 
 我々の仕事でいえば、20世紀には「平和あってのファッション」といわれたことがありました。もちろんそれは変わりません。しかし21世紀は、それ以前に「地球あってのファッション」という状況になりつつあります。その中で会社としてどんな方向を目指すのか、すでに答えは明確です。ビジネスを通じてのさまざまな改善策、解決策をお持ちの方、企業様がおられましたらぜひご指導ください。どうぞよろしくお願いします。